投稿日:2018年12月21日

コワーキングスペースの増床は大変、だけどめちゃくちゃ楽しい。新スペースを作って知った3つのこと

この記事は、2018年 コワーキングスペース運営者限定アドベントカレンダー、2018年12月21日(金)担当分として書かれたものです。12月20日(木)担当のコモンルーム中津・寺西さんの「それでもなお、良いコミュニティのある場でありたい」から、バトンを引き継いでいます。

こんばんは。東京・五反田のコワーキングスペース「CONTENTZ」管理人の鬼頭佳代です。CONTENTZは編集プロダクション・有限会社ノオトが運営する仕事場で、私の主務は編集者・ライターです。

管理人に就任し丸一年。「地方ライター活動支援制度」「土曜だけドロップイン」などの制度や「#ライターもくもく会」などに新たに取り組んできました。

しかし、何よりも一番大きいトピックは、隣の部屋を借りて新たなスペースを作った「増床」です。CONTENTZにとって初めての取り組み。2018年4月の動き出しから8カ月かけ、12月15日(土)には60名以上のお客さまを招いた新スペースをお披露目会をしました。

今回は私たちのお付き合いの多いライター・編集者さんにとっての使いやすさも考えた新スペースと、そこで分かったことをまとめてご紹介します。

新スペースの見どころをご紹介!

今まで、コワーキングスペース「CONTENTZ」にも、運営元の有限会社ノオトにも受付はありませんでした。そこで共通の受付を初めて用意。入り口を統一しました。受付の中で作業ができ、同時にイベントの際は参加者受付としてもご利用いただけます。

●取材のことだけを考えました「インタビュースペース」

目玉は、取材のしやすさを一番に考えた「インタビュースペース」。ノオトは通常業務でさまざまな専門家にインタビューする機会が多く、自社内にそういった専用ルームを作ることは会社の財産になり、コワーキングスペース会員も利用できるのは大きなメリットだと考えました。

この空間でこだわったのは、「明るさ」です。壁や天井は白を基調にし、広い窓からは自然光がたっぷり入ります。また、日頃から一緒に仕事をしているカメラマンさんたちからもアドバイスをいただき、照明は撮影用途に合わせ、白色と電球色に切り替えられ、強弱も調整できるようにしました。

▲撮影で使うとこのようになります。

現在は、4人で座れるソファセットや2人での対談向きの白いソファ、テーブルセットを用意。ご希望に合わせて、家具の入れ替えなどは自由にできます。お気軽にご相談くださいね。

貸切料金:5,000円/1時間(延長30分=2,500円)

●街の飲み屋が室内に登場! 撮影にもぴったりの「居酒屋室」

よくある街の居酒屋を室内に再現しました。その理由は、居酒屋での取材のしづらさにあります。一般的に、飲み会風の記事を作る場合は居酒屋の個室を予約しますが、照明が暗かったり、他のお客さまの声が入ったりするなど、取材に向いているとはなかなか言えません。「ならば作ってしまおう!」と完成したのがこちらのスペースです。

障子は開閉式のため、取材中に肩越しのショットの撮影も可能。ビールジョッキやおちょこ、小皿など飲み会セットも同時にお貸し出しできるので、お気軽にご相談ください。

▲撮影テストをしてみましたが、予想以上に居酒屋! ただのサシ飲み!

貸切料金:2,000円/1時間

●昔ながらの空間で、上品な雰囲気がつくれる「喫茶室」

そして、居酒屋のお隣には昔ながらの純喫茶風スペースを用意しました。シックなレンガの壁と上品な色のソファがこだわりポイントです。紅茶もワインも似合う空間になりました。

▲楽しそう

こちらも壁についているステンドグラスは開閉式なので、好きな角度からお写真が撮っていただけます。ちょっとおしゃれな対談や女子会、読書イベントなど夢が広がりますね。私のお気に入りスペースです。

▲予想外のところから撮影するので、ちょっとおもしろい光景になります(笑)

貸切料金:2,000円/1時間

●しっかりと区切られているため安心して使える「会議室」

そして、12~16名で利用できる会議スペースも用意しました。ディスプレイやホワイトボードは無料でお貸し出しできます。壁の色はティールオーシャン。ノオトの青いロゴと、CONTENTZの緑のロゴの中間色であり、2つの場所がうまく交わる場所になることを願って、アクセントカラーとして導入しました。すごくいい色で、作り手としてもお気に入りです。

この会議室のこけら落としは、ライターのヨッピーさん。ファミコンゲーム「くにおくん」の世界大会を開き、さっそく使ってくださいました! 大きなディスプレイでゲームができるのは楽しそうですね。

▼「くにおくん」の世界大会を勝手に開催したらガチ勢にボコられた_PR – ヨッピーのブログ

貸切料金:5,000円/1時間

●長ソファでは仮眠も? 音を気にせず使える2つの「電話室」

そして、入り口左手には電話室を2つ設置しました。もともとCONTENTZには個室がなかったため、電話の音は筒抜けでしたが、このスペースならば区切られているので安心。また、約2メートルの長ソファは仮眠にもお使いいただけます。こちらは単体で外部への貸し出しは行わず、コワーキングスペース「CONTENTZ」の会員専用さん、各種スペースを借りてくれた方、ノオト社員専用のスペースです。

●コワーキングスペース「CONTENTZ」がイベントで貸出可能に!

そして、新スペースではありませんが、コワーキングスペース「CONTENTZ」もご紹介。これまでは会員さんの使い勝手を考え、既存メインスペースの貸し切りは原則ご遠慮いただいておりましたが、今回の増床でイベント中に会員さんには他の場所を使っていただけるようになったため、お貸し出しができるようになりました。

こちらも早速、デイリーポータルZさんに使っていただきました! 「みんな大好きCONTENTZ」と書いていただき、感無量です!!

▼2018年の走馬燈! デイリーポータルZ年間記事ベスト20 :: デイリーポータルZ
https://dailyportalz.jp/kiji/2018-best20

貸切料金:1万円/1時間(プロジェクター、スクリーン、マイクなどの貸出込み)

 

■そういえば、そもそもなんで増床したの?

もともと運営元のノオトとCONTENTZは、同じビルの5階に入居していました。

 

501号室がノオトオフィス、503号室がコワーキングスペースです。真ん中の502号室は、別の会社が10年以上借りている状態でした。

しかし、今年4月某日、オフィス真下の401号室が空くことが判明。そこでノオト代表・宮脇さんがすかさず契約→502号室の経営者に交換を申し出たのが今回の増床プロジェクトの動き出しでした。

無事に平和的交渉が実り、502号室を借りたことで、ビル5階フロアすべてを使えるようになり、全体の利便性を含めて考えた結果、お伝えしてきたような新スペースとなりました。

▲ちなみに現在、全体を上から見ると、このようなイメージです

今回の増床に踏み切った理由はいくつかあります。

・社員数増加により、ノオトのオフィスを拡張したかった
・もっと取材に適したスペースを作りたかった
などなど……。

ただ、やはり一番大きかったのは「タイミング」だと思います。物件が次に空くのはいつかわからない、だからこそ思いきった取り組みです。

 

■初めて増床に取り組んで感じた3つのこと

ちなみに管理人の筆者は、大学生の頃からコワーキングスペースでアルバイトをしていたものの、増床に携わったのは今回が初めて。この8カ月、文字通り右も左も分からず、最初は何から始めればいいのか検討もつきませんでした。そこから、終わってみて学んだこと、感じたことを3つにまとめます。

1、完成イメージを持つために、まずは情報収集を!

ゼロから新たな場所を生み出す増床。最初は、完成イメージが全くわきませんでした。しかし要望を出し合ったり、たくさんのスペースさんを見たり、写真を探したりしていくうちに、徐々に完成イメージが湧いていきました。

イメージがないものは作れません。だから、まず情報収集が何より大切です。まずは理想的な空間を想像して、心をときめかせる。そっちのほうが、増床の仕事全体にワクワクできるようになります。そして、プロの設計士さんにそのアイデアをぶつけ、現実的な実現可能性を探っていきましょう。

2、細かいことへのこだわりが、のちの使い勝手につながる

例えば、テーブルと椅子の位置関係。少し離れていると長時間使うには疲れてしまうんですよね。あと電源の位置はどこに、いくつくらいあると便利なのか? 照明のスイッチはどこに置くべきなのか? 細部ほど、のちの使い勝手につながるので最後まで手は抜けません。

具体的にどうやって使ってもらいたいのか? どういうことが始まったら懸念になりそうなのか? しっかりと使い勝手を考えて、細かいところまでこだわりましょう。

3、増床は大変、だけどとっても楽しい! 本当に楽しい!

本当に正直なところ、通常業務と並行しての仕事は大変でした。やったことないことばかりですし、実は決めることがとても多い。正直ほかのタスクにも追われるタイミングだと、途中で投げ出したくなった日もありました……。

ただ本当にありがたいことに、素晴らしい設計士さんや大工さんに恵まれました。そして、宮脇さんをはじめノオトのメンバーと一緒に図面を見て、「あれもしたい、これもほしい」と話すとワクワクするんですよね。

終わってみれば、自分が関わっただけあって、新スペースにはとってもとってもとーーーーっても愛着が湧いています(笑)。完成の日には、まるで自分の家を建てたような感動でいっぱいでしたし、お披露目パーティーは我が子(子どもはいませんが)を自慢するような気持ちでした。いま振り返れば、本当によい経験でした。

しかし、これはまだ始まりに過ぎません。新スペースもCONTENTZも、より多くの方に気持ちよく使っていただけるように、2019年も頑張っていこうと思います。少しでも気になった方は、ぜひご見学にもいらしてくださいね! 大歓迎いたします。ご見学のお問い合わせはフォームから。

明日の担当は「コワーキングスペースもりおか」 コミュニティマネージャーの川村さんです!