投稿日:2017年4月24日

【#ライター交流会 番外編】2017年春採用・有限会社ノオトの会社説明会&懇親会レポート

2017年3月18日、東京・五反田のコワーキングスペース「CONTENTZ」で「有限会社ノオト会社説明会&懇親会」が開催された。参加人数は44人。社長が司会進行を務め、現役社員やノオトOBもステージに登壇。トークセッション後には宴席を設けて交流を深めた異色の会社説明をレポートする。

●ノオトってどんな会社?

宮脇:有限会社ノオト社長の宮脇淳です。今日はあまり堅苦しくない雰囲気で会社説明をしたくて、トークイベント後に懇親会を行うスタイルで開催しました。本日はよろしくお願いします。

今回の会社説明会で、皆さんに一番聞いていただきたいキーワードがあります。「コンテンツメーカー」という言葉です。その意味どおり、「コンテンツを作る会社」ですね。ノオトは業態として、いわゆる編集プロダクションのカテゴリに入っているのですが、私は会社を設立した2004年から名刺の社名の上に「コンテンツメーカー」の文字を入れています。

例えば本や雑誌を作っている出版社は、もちろん社内に編集部はあるのですが、実際に手を動かしているのはフリーのライターさんだったり、雑誌丸ごと編プロに発注していたりすることがあります。つまり、編集プロダクションのお客さんは、一般の読者であると同時に出版社です。

ただ、私はよりもっとダイレクトにユーザーとつながる、そんなインターネットの時代がこれから来るんじゃないかと、会社を作る前から予想していました。そして、発注元は出版社だけではなく、メディア系以外の一般企業になる、企業が情報発信力を求める時代が来るんじゃないかと考えていたんです。

それで、12年前……いやもうすぐ13年前か。ノオトの創業からずっと、コンテンツメーカーという名称にこだわってきました。実際のところ、現在はメディア仕事を継続しつつも、一般企業との仕事がメインになってきています。

ノオトがコンテンツ制作において重要視しているポイントがふたつあります。それは「おもしろさ」と「儲け」です。

「おもしろい記事、書きたいです」というライターさんはたくさんいます。しかし同時に、生活するためにはしっかりお金を稼がないといけない。我々は事業としてコンテンツを作っているので、「おもしろさ」と「儲け」の両軸が必要です。だから、おもしろくて儲かる仕事がベストなんですね。ここでみなさんに質問したいのですが、「おもしろくないけど儲かる仕事」って、ノオトとしてどんな評価だと思いますか?


これは△としています。会社なので収益を追求しなければいけません。その上で、このカテゴリの仕事をどうやっておもしろい方に寄せていくのか、そのためにはどうすればいいのか。これを考えることが重要だと思っています。編集者の持つ一番大事な力、「企画力」を発揮する部分ですね。

では「おもしろいけど儲からない」仕事、これはどうでしょう。実は、◎です。たとえ儲からなくても、おもしろかったら絶対にやるべきと私は判断します。これは「いい仕事」をしている人たちに共通する認識ですね。我々が大事にしていることは、「価値あるコンテンツを作ること」。それは決して儲かる・儲からない、あるいは案件の大小で量るものではありません。もちろん、その案件を続けていくうちに、儲かる仕事になっていけばベストですけどね。

それでは、私はいったん下がり、ここからはノオトの社員たちが登壇します。ぜひ、社内の雰囲気をそのまま感じてみてください。

●新卒入社組トーク

左から、ノオト社員の宇内、松尾、阿部、田島

田島:田島里奈と申します、よろしくお願いします。「新卒入社組」と銘打たれていますが、私は新卒入社というか、初めて入社した会社がノオトだったというだけですね。高校卒業して7年ほどフリーターをしていて、25歳のときにノオトに入社しました。

阿部:阿部綾奈と申します。私は2014年4月に新卒入社しました。就活では出版社などメディア系の企業を中心に受けたのですが、ことごとく落とされてしまって……。そんな中Twitterでノオトの求人を見つけて応募しました。私は、ノオト初の新卒入社社員です。

松尾:松尾奈々絵と申します。2016年4月から社員としてノオトで働き始めました。採用が決まったときにはまだ学生だったので、卒業するまでの半年間をアルバイトとして働いて、そのまま社員になったという感じです。阿部さんに続いて2人目の新卒入社ですね。

宇内:宇内一童と申します。僕は入社して1年ぐらいですね。年は一番上なんですけど、社歴は一番短いです。ずっと定職に就かず、30歳を過ぎてもふらふらしていたのですが、文筆業で食っていけるかなと思ってフリーランスになりました。でも、全然食っていけなくて。そんなときに宮脇さんに声をかけてもらって入社しました。僕はもともとアインツワッパ、ドイツ語の「一」と「童(ワッパ)」が由来なんですけど、そういう名前で活動をしていて、その名残で社内では「ワッパさん」と呼ばれています。

田島:では最初のトークテーマです。「ノオトに入社してとまどったことは?」。ちなみに私は電話応対がすごく苦手でしたね。電話口の人の名前や社名が覚えられないんです。どこの会社に入っても最初はやることになるのかもしれませんが……。ワッパさんはどうですか?

宇内:んー、とまどったことは特にないんですけど、ノオトは社員11人のうち9人の血液型がB型なんですよね。B型がすごく多いんですよ。

田島:そうなんですか? 知らなかったです。

宇内:B型だからなのか、みんないい意味でも悪い意味でもマイペースで。仕事中も特に会話することなく、それぞれコツコツ仕事しています。ちょっとした会話もチャットワーク(チャットアプリ)で済ませちゃうし。

田島:ノオト社員のマイペースな感じが、B型だからなのかはわからないですけど(笑)。確かにみんなマイペースですよね。個人主義という感じ。席が隣の同期(南澤)と、ケンカじゃないんですが、ちょっとした言い合いになったときもチャットワークでしたりして……隣にいるんだから直接言えばいいのに(笑)。松尾さんはどうですか?

松尾:自分も、すぐ近くにいるのにチャットで会話をすることにはすごく驚きましたね。社内にいてもあまり話さないですし。オフィスとコワーキングスペースが同じフロアの別の部屋にあるので、行き来するときに廊下などで会ったらあいさつする、みたいな感じですよね。

田島:あの、みなさんに誤解されそうですけど、仲が悪いわけじゃないんですよ……? ただ、原稿を書いていたり編集作業をしていたりして、集中しているときに話しかけられて作業を中断すると、もう一度集中状態に入るまでがタイムロスになったりしますよね。ほかのメンバーのペースや集中状態を乱さない、という気遣いなんです。だから、ノオトはすごく仕事しやすい環境だと思います。阿部さんは何かとまどったことありますか?

阿部:新卒としてとまどったことは、教育制度がないことですね。研修プログラムに沿って手取り足取り教えてもらうという形ではなくて、仕事をやる中で覚えていくOJT(On the Job Training)になります。なので、わからないことは自分からちゃんと聞かなくてはならないです。でも、質問すれば先輩たちはちゃんと教えてくれるので、安心してください!

田島:確かに、研修プログラムがあるわけではないですね。記事を書くことに限定すると、文章への朱入れが一種の教育ではありますが。では次のテーマ、「ノオトの気に入っている部分は?」。松尾さんからお願いします。

松尾:さっき話した「とまどった点」でもあるのですが、個人主義的な社内風土は魅力でもあります。社内の先輩はそれぞれ働き方が違っていて、保育園にお子さんを迎えに行くために17時で帰る人もいれば、お昼から出社して仕事する人もいます。働き方はみんな違うし、それを認め合っていて、ほかのメンバーに何かを強制するような雰囲気もありません。

田島:確かに、働き方もそうですけど、一緒に仕事する中でほかのメンバーのやり方に干渉したり批判したりすることがなくて、それはノオトのいいところですよね。阿部さんはどうですか?

阿部:私も、ノオトの個人主義なところは気に入っていますね。先ほど話に出た、しゃべらないでチャットワークで済ませちゃうところとか。業務中に声を発さなくてもいいのは楽なんですよ(笑)。あと、厳しい上下関係なども全くなくて、人間関係で悩んだことはありません。

田島:わかります。仕事に集中できますよね。かといって全くメンバー間の交流がないわけでもなく、わりと頻繁に飲みに行ったり、年に1回社員旅行に行ったりすることもありますしね。ワッパさんはどうですか?

宇内:ノオトってほとんどの人がB型なので、そこがいいなぁって、思ってます。

田島:(笑)。ちなみに、B型じゃないのは誰なんですか? 私はB型ですけど。

宇内:社長の宮脇はAB型ですね。

松尾:私はO型です。

田島:あとは全員B型なんですね……。確かに、日本人のB型の比率は2割だから、それに比べると異常に多くはある。まぁ、血液型の話はどうでもいいんですけど(笑)、新卒入社を考えている方へ向けて、何かアドバイスはありますか?

阿部:私はTwitterで流れてきた採用ツイートを見てノオトに応募したんです。そういう細かいチャンスを逃さないようにしてほしいですね。情報収集力と行動力は編集者にとって必須ですから。

松尾:一般的に、編集プロダクションは経験者だけを募集していて、新卒は入れないところが多いと思います。ノオトは経験を問わず募集しているので、そういう点でも新卒の方におすすめです。

田島:ワッパさんはどうですか? 何を言うか、だいたい想像がつくけど……。

宇内:なぜかB型が集まりやすい傾向にあるので、もしノオトに入りたいけどB型じゃないって人がいれば、血液を入れ替えるとか、そういうことをしてもいいのかもしれないですね。

田島:やっぱりそのネタで引っ張りましたか(苦笑)。はい、当たり前の話ですが、ノオトの採用に血液型は関係ありません。もしかして、ノオトだけじゃなく編集ライター業界自体にB型が多い傾向にあるとか、そういう可能性もあるかもしれませんが。

では、これで新卒組のトークを終わります。続いては、中途採用でノオトに入社したチームが登場します。ありがとうございました。

●転職組トーク

左から、ノオト社員の関、中道、杉山、南澤

南澤:南澤悠佳と申します。私は2009年に新卒でIT企業に就職したあと、いくつか職を転々と……。そのあと雑誌の編集プロダクションに入って、経験者としてノオトに入社しました。2012年に入社して、5年半ほど経ちます。

杉山:杉山大祐と申します。よろしくお願いします。僕も2009年新卒で、IT企業に就職しました。Web制作に関わって、サイトの外側、見た目の部分を作る仕事をしていたのですが、だんだんと中身のコンテンツのほうに興味がわいてきて。その時期、ノオトの求人を知ったのが転職のきっかけです。

中道:中道薫と申します。私は2014年にノオトに入社しました。新卒でメーカーの営業職に就いて、趣味で友人とWebマガジン作りを始めたら、すごく楽しくて。でも、個人だと取材NGなところがあったり時間も限られていたりして壁にぶつかったんです。そこで、これを仕事にしたいなと考えて、大学の先輩に教えてもらったノオトに応募しました。

関:関紋加と申します。大学を卒業して一般商社の事務職をしたあと、アパレルの販売員へ転職しました。販売員をしているときに一人旅をして、旅先でフリーライターの女性と出会って意気投合したんです。それをきっかけに、ライターの仕事って楽しそうだなと思い始めました。それで、ノオト主催のライター交流会に参加したことがご縁となって、そのまま入社しました。

南澤:では、トークテーマを見ていきましょう。「なぜ編集業界に入ったか?」。関さんはどうですか?

関:正直に言うと、文章を書きたいという強い想いがあったというよりは、取材がすごく楽しそうだったからですね。私はアパレルショップの販売員だったので、お店に来るお客様とはお話ししていましたが、自分から外に出て話を聞きに行く機会がありませんでした。自分がネタ出しをした企画次第では、「この人の話を聞きたい!」と思った人に取材という形で会いに行けます。

南澤:中道さんは?

中道:私はもともと編集者になりたかったんですよね。なぜノオトを選んだのかというと、信頼できる人の紹介だったことと、待遇です(笑)。未経験でも正社員として雇ってくれるのが、自分にとって魅力的でした。

南澤:編集業界は業務委託や契約社員での募集を見かけることが多いし、正社員採用となると経験者に限定されがちですからね。ノオトはこれまでほとんどの人が未経験で入社していますし、未経験でもOKという社風がありますよね。

杉山:そうですね、自分も編集未経験者なので。ただ、明確にライターや編集者になりたかったというより、おもしろそうだからノオトに応募したという感じなんですよね。編集業界でも、同業他社だと転職を意識したかどうか、わかりません。また、自分の中でフットワーク軽く転職できるのはこの年齢くらいが最後かもしれないと考え、思い切ってノオトの採用応募に飛び込んだといいますか。 

南澤:職業の選択というのもあるけど、会社を選ぶという考え方もあるわけですね。転職組として仕事の連続性を考えると、前職の仕事と今の仕事でつながっていることってありますか?

中道:当たり前のことですが、営業職で電話応対や名刺交換などの最低限のビジネスマナーをしっかり身につけておいたのはよかったな、と思いました。

南澤:ノオトでは、特に新人研修があるわけじゃないですしね。関さんはどうでしょう? アパレルの経験が生きているなと思うことはありますか?

関:取材対象者の目を見て話したり、この人はいまどんなこと考えているのかなと想像するクセがついたりしているのは、接客業の経験が生きていると思います。

南澤:杉山さんは?

杉山:前職はWeb系だったので、その経験がいまも役立っていますね。簡単なプログラミングの知識とか、案件のディレクション経験とか。ノオトの仕事はたしかに編集業ですが、最終的にはコンテンツを作ることです。例えばクライアントに、「いまってこういうのがウケていますよね」と提案するのですが、それは前職からコンサル的にやっていたので、つながっているのではないかと思います。

南澤:3人とも前職での経験を部分的にうまくいかせているってことですね。一方、入社前に思っていた仕事内容と今の仕事内容にギャップみたいなのはあったりしましたか?

中道:ギャップは……やはり、多少ありましたね。入社前は、ライターや編集者はずっとデスクに向かっているのかなと思っていたのですが、違いました。クライアントの話を聞いたり、取材やロケハンでいろいろな場所を飛び回ったりしなくてはいけないですから。

南澤:ノオトの場合は特に、「取材」に力を入れてコンテンツを作っていますからね。関さんはどうですか?

関:私は入社して1年3カ月なので、メンバーの中では経歴が浅い方になります。ですので、まずは基礎を知るという方針で、最初の1年は編集よりライティング仕事が多かったんですね。それで感じたのは、ライターって文章を書くだけの仕事じゃないんだ、ということ。ネタを集めるところから始まって、それを編集者やクライアントに面白さが伝わるようにプレゼンして、提案が通ったら取材先にアポを取って、取材前に下調べして、インタビューして写真も撮って自分で加工して、もちろん文章を書いて……本当にいろんなことをやっているんだなと、ノオトに入社してよくわかりました。

南澤:ライター=原稿を書く人、みたいな漠然としたイメージを持たれる方は多いようですが、たしかに現場ではいろんな動きをしますよね。書く力はもちろん身につけるべきだけど、それ以外にも 高めていくべきスキルもありますからね。

杉山:それでいうと、僕が実際にギャップを感じたわけではないのですが、編集者やライターの仕事の幅ってどんどん広がってきていると思うんですよ。僕らは編集者だけど、純粋に文章の編集ばかりをしているわけではありません。いろんなライターさんと知り合うことも仕事だし、案件自体を提案するのも仕事だし、そのコンテンツでどんな文章を使うのか、どんな写真を使うのか、それとも動画がいいのか、それともマンガなのか……。実際に制作を担当する人のアサインもするし、撮影のセッティングもするし、もちろん上がってきたテキストもより読みやすくなるよう意識して編集することもあります。コンテンツ化に向けて、すべてをやる。その全部をおもしろいと思うような人が、ノオトで働ける人なのかなと思います。

南澤:確かに、文章の編集だけではなく、いろんな意味で「編集」と言える業務をしていますよね。今日の会場であるコワーキングスペースの運営も、「空間の編集」「リアルなコンテンツ」ですし。

転職組はこれで以上です。ありがとうございました。続いては、ノオトを卒業したOBチームです。

●ノオトOB組トーク

左から、ノオトOBの朽木さん、徳谷さん、社長の宮脇

宮脇:では、OB組トークをスタートします。司会は社長の私が担当します。では、柿次郎さんから自己紹介をどうぞ。元部下だから普段は敬称略だけど、いまだけ「さん」付けで(笑)。

柿次郎:(苦笑)。はい、株式会社Huuuuの徳谷柿次郎と申します。ノオトに入社したのは2009年7月で、約2年間在籍しました。ノオトの業績が落ち込んだ時期に僕がいて、僕がいなくなったら業績が回復したので、いまだに貧乏神扱いされています。ノオトから株式会社バーグハンバーグバーグに移って5年間ディレクターや広報などを担当し、昨年末に独立して自分で会社を始めました。今年で35歳です。よろしくお願いします。

朽木:朽木誠一郎と申します。ノオトに入社したのは2016年の9月で、1年半ほど経ちました。基本的には、企業のオウンドメディアの編集をしています。もしかしたら僕のことをライターだと思っている人が多いかもしれませんが、ノオトでの僕は編集者です。今回募集している人材も、編集プロダクションなので、書く方がメインではなく、編集者の募集です。この認識でいいんですよね?

宮脇:そうですね。ノオトでは社員がライティング仕事を引き受けてもいいんですけど、基本的には編集者を募集してる会社だと思ってください。ちょっと補足すると、私は書ける編集者が最強だと思っていて、そこを目指したい人にはすごくマッチしている会社だと思っています。

朽木:僕は入社当初、リソースの7割くらいは編集仕事で、残り3割がライティングみたいな感じだったんですけど、だんだん完全に書く割合が増えていきました。ライターとして雑誌に連載したり、サイボウズ式とかいろんなところで書いたりしている感じです。

宮脇:そうですね、これも補足しておくと、朽木は副業で署名原稿を書いているわけではなくて、ノオトの業務としてやっています。ですので、朽木が書いた原稿は私が全部編集しています。朽木の書いた記事では、(朽木誠一郎/ノオト)という署名がよく入っていますが、ノオト所属ライターとして原稿を書いた、という意味ですね。これが外部のライターさんだと、(ライター名+ノオト)と表記するようにしています。

さて、さっそくですが、OB組トークを始めましょう。まずは「なぜノオトを辞めたのか?」です。そもそも、なぜ朽木がOB組としてここにいるのかということについて、本人から発表があります。

朽木:はい。この3月をもって、有限会社ノオトを退職させていただくことになりました。

柿次郎:裏切者~~~!!!

(会場笑い)

朽木:退職の理由を詳しく知りたい人は、個人ブログを見ていただければ。イベント前に公開をタイマーセットしておいたんですよ。今頃公開されているはずです。

▼「自分の手柄」なんてあるのかな(朽木誠一郎 の あまのじゃく日記)
http://amanojerk.hatenablog.com/entry/2017/03/18

宮脇:え、そんな仕込みをしていたの(笑)。おそらくそのブログに書かれているのでしょうけど、「なぜノオトを辞めたのか」について、朽木さんの口から話してもらいましょうか。

朽木:昨年末に、とあるメディアが扱っている医療情報の信頼性があまりに低いという問題を指摘しました。その結果、その問題が大きく取り上げられて、少しだけ世の中は動いたのかもしれないなと思ったんです。でも、記者会見などを見ていて、自分が最初その問題について書いたとき、正直ここまでの動きになるとは予想していなかったですし、ここまでなった場合に責任が取れるのかっていう……。たとえばあの問題に至るまでに、関わった誰かが仮に自殺してしまった場合、自分は責任取れるのかなという思いが昨年末からずっとひっかかっていました。いろいろなことを想定できていなかった自分の実力不足を感じて。それで、調査報道を学べるところに移り、スキルを一から身に着けようと退職を決意しました。

宮脇:私は基本的に、辞めたい人は引き止めないんですよ。社員がやりたいことがノオトでできないのなら、それはうちの責任だと思っていますから。だったら本人がやりたいことがやれる舞台にあげてあげるっていうのが一つの務めだと思っています。朽木は調査報道に自分の将来を見出したので、たくさん話し合って、先方の編集長と副編集長も挨拶に来てくれて、快く送り出すことになりました。

柿次郎:裏切ったわけではなかったんですね(笑)。

宮脇:説明会を聞きに来てくれたみなさんに、変な誤解を与えないように(苦笑)。そんな柿次郎のノオト退職理由は何でしたっけ?

柿次郎:辞めたきっかけはすごくシンプルです。A型なんですよ、僕。当時からノオトはB型ばかりで、マイペースなみんなに対して僕だけが異常に気を遣っていたんです。だから辞めちゃいました。

宮脇:また血液型の話かよ! 皆さん、冗談ですからね(笑)。当時はバーグハンバーグバーグのメンバーが3人しかいなくて、社長のシモダ君から「4人目の社員を柿次郎にしたい」と連絡があったんです。わざわざ私のとこにあいさつに来てくれて、目黒の居酒屋で酒を飲まされてしっかりつぶされて。そのあとまた違う機会につぶし返しましたけど。まぁそんな話はいいですね。次のテーマに行きましょう。「ノオトはどんな会社だったか」。

柿次郎:さっき後輩たちも話していましたが、静かな会社だというのは、確かにそうだったなと。目の前のことに集中する人が多かったですね。

僕はフリーターから未経験でノオトに入社したので、当時いろいろ教えてもらったことが今でも役立っています。待遇とかボーナスを第一にして入るのも悪くはないんですけど、自分に足りないものは何か、そしてそれを伸ばすにはどうすればいいか、そして自分はノオトのために何ができるか、そういうことを考えて入ってほしいなと思います。

宮脇:朽木はどうですか?

朽木:いろんなことを任せてもらえる会社だと思います。個人の裁量が大きいです。どんな案件を担当するか、どんな働き方をするか、自分で考えて決めることができる会社ですね。僕はすごく忙しかったけど、それは僕がそういう働き方を望んだからなんです。

宮脇:朽木は本当にワーカホリックだったよね。後半、ライティング仕事が増えたのは、ほとんど全部自分の力で獲ってきたものだったし。その上で聞きたいのですが、この次のテーマ「この際だから言いたいこと」について。

朽木:僕はノオトに入社したとき、基礎的なこともできないし、編集ライティングの根本的なルールもわかっていなかったんです。ノオトに在籍したちょうど1年半、本当に鍛えてもらって、基礎的なところから今のレベルまで持ってこさせてもらったと思います。本当にありがとうございました。

宮脇:ずいぶんマジメだな!(笑)。柿次郎はどうですか? 辞めてからもう5年も経ったんだなぁ。辞める前に、柿次郎に「まだ編集のことを教え切れてないから、もう半年待て」って言ったよね。覚えてる?

柿次郎:はい。でも僕、めちゃくちゃ頑固なんですよ。答えを決めてから行動しちゃうタイプで。自分が決めたことは、とにかくそれに早く時間を費やしたい。実は、ノオトを辞めるときは、ライター編集者を一度諦めた部分もあったんです。編集業という一つの山をあるところまで登って、ようやくほかの山が見えてきたというか。それでバーグに転職したのですが、ほかの山に登ってみたことで、「いや、やっぱり最初の山の頂上を目指してみたいな」と。長い人生の中で、どんな師匠を見つけるかっていうのはすごく大事だなと思っています。だから、宮脇さんにはすごく感謝していますね。

ちなみに僕が今日履いているこの革靴、ノオトの初任給で買ったやつなんですよ。当時メチャクチャ金がなくて、ケータイも止まっていて。上京するときに50万しかなくて、引っ越しで30万使って、10万でテレビ買ったんですよ。で、この靴3万5,000円くらいしたんですよ。ノオトの初任給で買ったこの靴で、ノオトOBとしてこうやって会社説明会に参加できるのは、なんだか込み上げるものがありますね。

宮脇:まさかそんなええ話を最後にぶち込んでくるとは(笑)。それ、初耳でした。

これはこの二人にもよく言っている話なんですけど、会社辞めても人とのつながりって全然切れないよ、と。ステップアップするために次のステージに行くので、当然つながりは切らずにそのまま持っていた方がいい。どこで何の仕事をしても、それは次のステージで活きてきますし、力を借りたくなったらいつでも相談できる関係性をしっかり持っておいたほうがいい。外に出ても、ノオトの社員とはつながってもらっていたいですし、OB同士も切磋琢磨してもらいたいと思っています。

それでは、ちょっと駆け足でしたが、OB組トークはこれにて終了です。ご清聴ありがとうございました。

●質問タイム


Q.社員の方の話を聞いて、個人プレーの印象を強く受けました。仕事の進め方やスケジュールについて、チームで案件を進めるのか、個人に任せるのか聞きたいです。

南澤:ノオトでは、各案件に対して主担当の1人が中心となって、クライアントと企画内容の調整やスケジューリングをして、記事を作って納品しています。しかし、それだともし担当している人間に何かあった場合、例えばインフルエンザで出社できなくなったりしたら、リカバリーが難しくなります。以前は副担当者制をとっていたので、それをうまく発展させた形で運用できないか、ここ数カ月はいろいろ話し合って、現在は体制作りの途中ですね。

宮脇:今回の募集は、そういった問題解決という意味でも、3~5人を目安に採用したいと考えています。

Q.ノオトに入社した場合、何を学ばせていただけるのでしょうか? 具体的なスキルや得られるものについて知りたいです。

南澤:まわりがお膳立てして手取り足取り教えてあげることは、うちの会社ではありません。自分で何をやりたいのか、何ができないのか考えて、道を見出していくしかないんじゃないでしょうか。

宮脇:私からは入社後の具体的な担当案件について回答しますね。まずは品川経済新聞で、記者としてのライティングと編集の基礎を学んでもらいます。現在、品川経済新聞を担当している関さんと松尾さん、業務内容についてコメントをもらえますか?

関:品川経済新聞は、平日毎日更新です。ですので、ネタ探し、下調べ、アポ取り、取材、撮影、執筆、CMSセットなどを高頻度で繰り返し行うことで、基礎的な部分のスキルアップになっていると思います。

松尾:品川経済新聞の取材相手は、インタビューを受け慣れているような著名人ではなく、一般の方の場合が多いですね。週に何度も取材をすることで相手の状態をきちんと感じ取れるようになったり、答えてもらいやすい質問の仕方がわかってきたりしますね。「取材力」が上がった実感はあります。

宮脇:取材って、ある意味“筋トレ”と一緒で、繰り返しやることによって確実に力は上がるんですよ。一定期間にどれだけ取材記事を書いたかによって、編集者としての将来が大きく変わってくるのではないでしょうか。

あと、社員トークで「個人プレー」「干渉しない」という話が出ていましたが、ノオトの社員は基礎的な部分がしっかりできているからこそ、ある意味で放任しているんですね。その基礎の力をつけるために、まずは品川経済新聞の記事を繰り返し書く。その後、応用の段階に入ったときにどんな編集者になっていくのかは自分次第。自分で考えて、学んでいける人材を求めています。

質疑応答のあとは、そのまま懇親会に。ケータリングやドリンクを用意し、参加者のみなさんとノオト社員がじっくり話せる場を作ることができた。また、エントリーするかもしれない参加者同士も交流を深めることで、お互いの立場や悩みを相談し合ういい機会にもなったようだ。今後も1年に一度程度の頻度で採用活動を実施し、こういった説明会を設けたいと考えている。

※2017年の春採用については、3/21(火)に募集を締め切らせていただきました。たくさんのご応募をありがとうございました。