投稿日:2017年1月29日

レベルアップに必要なのは師匠? メンター? ライター交流会イベントレポート

2017年1月21日、東京・五反田のコワーキングスペース「CONTENTZ」で月例のライター交流会が行われた。

トークセッションのテーマは、「ライター業界の師弟制度」。

昨今、質の低いWeb記事が問題になっている。新人ライターのまわりに、ルールを教える編集者やライターの先輩がいない状況がその一因だろうか。師匠やメンターがいれば、きちんとした知識の継承ができるのではないか。

フリーランスのライター2人と有限会社ノオトの編集者2人が、師弟制度についてトークを展開した。

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【登壇者プロフィール】

■コヤマタカヒロ
コヤマタカヒロ
デジタル&家電ライター。1973年生まれ。大学在学中より編集プロでアルバイトを初めると同時にライターとしても活動開始。デビューは祥伝社「Boon」(ファッション誌・休刊)。その後、年上のPC系ライターさんと出会い弟子入り。1年半ほど丁稚奉公のようなスタイルで働く。意見の相違で師匠の元を離脱。現在はMonoMAX(宝島社)などのモノ系雑誌や東洋経済オンラインなどのWebニュース媒体に、家電、デジタルガジェット、ビジネス関連の記事を寄稿している。Twitter ID:@takh0120

■名久井 梨香(なくい・りか)
名久井梨香
1989年生まれ。新卒で大手広告会社の営業職として入社するも、会社員は向いていないと挫折。会社員ではない生き方を模索し、2013年6月からフリーライターとして活動開始する。ウェブと書籍で執筆しており、得意ジャンルはサッカーとカレー。趣味で週一回、新宿ゴールデン街でバーテンダーもしている。ライター業界に3人のメンターと、ライター業界外に1人のメンターを持つ。Twitter ID:@nakuirika

■宮脇 淳(みやわき・あつし)
宮脇淳
1973年3月、和歌山市生まれ。雑誌編集者を経て、25歳でライター&編集者として独立。5年半のフリーランス活動を経て、コンテンツメーカー・有限会社ノオトを設立した。学生時代に潜り込んだ雑誌の編集長「こばへん」こと小林弘人氏を「こころの師匠」とし、2015年には佐藤尚之氏が主宰する「さとなおオープンラボ」に弟子入り志願。現在は、編集者・経営者として企業のオウンドメディアづくりを手掛けている。フリーランス支援として東京・五反田のコワーキングスペース「CONTENTZ」を、夜の社交場としてコワーキングスナック「CONTENTZ分室」を運営中。Twitter ID:@miyawaki

■田島 里奈(たじま・りな)
田島里奈

有限会社ノオト所属の編集者。担当案件は、トヨタ自動車のオウンドメディア「GAZOO」や、多様な生き方を伝えるメディア「クリスクぷらす」など。編集ライティングともに未経験の状態で5年前にノオトに入社し、ノオトの先輩や社長に仕事を教わった。現在は社内に先輩がいないので、編集ライティングについては社長に相談し、ほかは社外の専門家に相談している。社外の専門家を招いてのWeb技術などの勉強会も定期的に開催。一児の母。Twitter ID:@tajimarina0115

●メンターは業界内外に4人

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田島:司会を務める有限会社ノオトの田島です。今日は「ライター業界の師弟制度」をテーマに、師匠、メンターがいるライター代表として、コヤマさん、名久井さんのお2人をゲストにお招きしました。自己紹介をお願いします。

コヤマ:コヤマです。家電を専門とするライターとして活動しています。44歳です。大学在学中の22歳のときに編プロでアルバイトしながらライターとして活動し始めたのがキャリアのスタートです。しかし食べていけなくって。当時の日本はまだインターネット前夜で、パソコン通信のニフティサーブというのがありまして、そこでライターをやっている人と知り合って、弟子入りしました。弟子としていた期間は1年9カ月です。

最初の1年は、師匠と顔を合わせない日はなかったですね。夜中の3時4時まで電話が来るのが当たり前で、「明日9時、絶対遅れるなよ」と言われて電話を切られて、そこから朝まで原稿書いて、9時に師匠のもとへ行く……という生活を送っていました。最後は見解の相違からのケンカ別れです。そこから20年ほど、どこにも所属せずひとりで活動してきました。その間は、編集者や先輩ライターにいろいろ教わってきたので、結果としてその人たちが「メンター」だったのかなと思っています。

名久井:名久井です。27歳です。新卒で入社した会社を1年で辞め、宣伝会議のライター講座に通い、フリーライターになりました。ジャンルを問わずに来た仕事をなんでもやるようにしていたら食べられるようにはなったんですが、「今後どうするんだろう」と将来を考えるようになって……。私の師匠・メンターは、同じ業界の人が3名。文壇バーを経営しているジャーナリスト1名、週刊誌記者1名、広報PRパーソン1名。それから、自分の大学時代の恩師が1名です。

田島:そして、弊社側からの登壇者として、有限会社ノオトの社長の宮脇です。

宮脇:宮脇と申します。フリーランスのライターになる前は「ワイアード」という雑誌の編集部にいました。その当時の編集長「こばへん」こと小林弘人さんを「こころの師匠」としています。現インフォバーンの社長ですね。

ただ、アルバイトから新卒編集部員になって半年で運営会社が解散してしまいました。なので、そのあとは師匠、メンターのような存在はいませんでした。自分で会社をつくったのが31歳のときなんですが、そのときもほぼ誰にも相談していなくて……。しいて「メンター」を挙げるなら、妻ですかね。まぁ、私が何かを相談してアドバイスもらっても、全然妻の言うこと聞かないんですけど。結果的に失敗すると、だいたい妻の言っていたことが正しかったりするんですよね(笑)。

その後、少しずつ社員も増え、相談できる存在がいないことが段々心許なくなってきまして。それで、2015年にコミュニケーションプランナーの「さとなお」こと佐藤尚之さんに弟子入り志願をしました。

田島:宮脇さんがさとなおさんのラボに入ると聞いたときは驚きましたよ。

宮脇:えっ、そうなの? なんで?

田島:私たち社員にとっては宮脇さんが師匠的立場じゃないですか。雇用主がどこかに「弟子入り」ってちょっとびっくりしますよ、やっぱり。このイベントをするにあたって、当時の社内チャットを読み返したんですけど、「宮脇さんがどこかに弟子入りなんて、いまさら何を学ぶんですか?」とか失礼な発言をしていましたよ、私(笑)。人に教える立場で、相談できる師匠やメンターがいないという状況が心許ないということをよくわかっていなかったんですね。

宮脇:「さとなおオープンラボ」では、さまざまなことを学ばせていただきました。弟子入りして本当によかったと思っていますよ。

●ツイッターの事前アンケートの結果は

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田島:トークに入る前に、イベント開催前にTwitterでアンケートを取ったので、結果を一緒に見たいと思います。

田島:ライターさんで、師匠やメンターがいる人は54%。意外と多いなと思いました。皆さん、どこで師匠、メンターとなる人を見つけたんでしょうか?

●師匠、メンターはどこで見つけた?

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名久井:私は、出版関係のイベントで出会ったり、取材の案件で出会ったり、という感じですね。

田島:名久井さんって、ライター講座にたくさん通っていましたよね。そういうところで出会った人で、今メンターになっている人はいますか?

名久井:ライター講座でもいい出会いはたくさんありましたよ。ただ先ほど挙げた師匠とは、取材の案件で知り合い、その人が主催する講座に通って……というパターンでした。高い受講料を払いましたが、結局、その人からたくさん仕事を振ってもらったり紹介してもらったりして、講座の料金は完全にペイできていますね。ライター講座やイベント、飲み会などに行くのは投資だと思っています。後にメンターになる人と知り合ったり、仕事につなげたりするための場です。

宮脇:昔の雑誌の編集部って、だいたい3人くらい何をやっているのかよくわからない雑用の若者がいたんですよね。そういう人がまわりの仕事を見ながら編集ライティングを覚えていったり、師匠やメンターを見つけたりしていたんですけど、今はそういう環境が減りましたからね。駆け出しのライターさんが講座に通うことをきっかけに案件をもらえるかもしれないし、少なくとも業界内の人とのつながりはできますから。

田島:コヤマさんはどうですか?

コヤマ:パソコン通信で知り合った方に「一緒に仕事しようよ」と声を掛けられたんですが、向こうは10年以上活動しているライター、僕は駆け出しの新人ライターで。一緒に仕事をしてみたら、「かなりスキル差があるね」と。それで、「仕事を教えてやる」と言われて……。

田島:「押しかけ女房」じゃないですけど、「押しかけ師匠」的な(笑)。

コヤマ:そうですね。なので、最近は、「すごいなぁ!」って思えるライターさんがいたら、年上でも年下でも、「教えて!」って言っちゃいます。「オーディオヴィジュアルのこと、教えてください」って言ったり、「あなたは僕のクルマ関係の師匠です!」って言ったり。蓄積された知識やルールは、ライター業界の中だけでもジャンルごとに全然違う。だから、そのジャンルで活躍されている方に教えを乞うようにしています。

田島:そういうふうに言われると、だいたいの場合は気分よく「何でも聞いて!」と言ってくれて仲良くなれると思うんですけど、たまに嫌がられるときはないですか? 全部ノウハウ教えて、こいつ競合になるんじゃないかとか、師弟制度でみっちり一緒にいたら人脈一緒になっちゃうじゃん、とか。

コヤマ:ライターって、絶対競合しないんですよ。人って絶対にタイプがそれぞれ違うし、一言一句同じ文章が書けるわけがないので。案件を発注する側も、いろんなことを総合的に判断して、一番向いている人に仕事をお願いしますから、相談された仕事を真剣にやればいいだけ。もしもまったく同じ仕事でかぶったら、純粋にクオリティで勝負すればいいだけのことです。

●師弟制度の運用方法って?

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田島:逆に、師匠側やメンター側の人にとって、弟子をとるってどんなメリットがあるんですかね?

コヤマ:昔は、雑用をお願いしていたことが多かったと思います。テープ起こしとかね。僕も、師匠のところにいたときは、アポ取りとかテープ起こしをやっていました。ただ、今そういう関係って成立しにくいのかもしれないですね。テープ起こしも、クラウドソーシングで、ライターから安く外注できたりしますしね。

ただ、僕らが雑誌の時代に培ってきたり教わってきたりした知識や技術が、今Webの時代の若いライターさんにうまく継承できてないんじゃないかなと感じることがよくあるんですよ。これを知っておけばトラブルにならなかったのに、とか。

いまこの時代に弟子を持つメリットが何なのかという問題はありますが、知識の継承はしていきたいとは思います。やっぱり雇用関係を持つのがいいのかなぁ。僕の師匠だった人のところも、最終的に法人化して編プロになりました。

田島:師弟制度の現代版が、編集プロダクションという形なんですかね。雇用関係を持って、知識の継承をして、チームで案件に対応するという。名久井さんはどうですか?

名久井:私は雇用関係をとっていませんが、私と師匠・メンターは相思相愛で、win-winの関係だと思ってるんです。彼らが忙しくてできない案件を私が代わりに引き受けるし、私も実績を積めるので。だから雇用関係がなくても成立するのかなと。

ただ、具体的に「文章の書き方について教わりたい」とかだったら、お金を支払って師匠を得てもいいと思うんです。ライター講座に通うでもいいし、地方の人だったら、たとえば何人か集まって交通費とギャラを割り勘でお支払いし、編集者を招いてその場で添削してもらうとか。今たくさんあるオンラインサロンでもいいですし。

●師匠、メンターに教わったこと

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田島:学びたいことが、具体的な技術なのか考え方みたいな抽象的なことなのか、という観点もありますよね。宮脇さんがさとなおさんのラボで学んでいることは、わりと抽象的というか、根本的な考え方とか、視点的なものですよね。

宮脇:そうですね。大きく捉えると「伝えること」に関する考察で、原稿を書く以前のもっと上位概念みたいなものを教えていただきましたね。

編集者としてWeb業界の仕事をメインにやっていると、「このコンテンツって誰が見てるんだろう」「届けたい人にちゃんと届いてるのかな」と不安になるんですよ。いわゆる「バズった記事」でも、この広い世の中におけるインパクトはごくごく小さい。実は狭い業界内でしか話題になってないことに気付いてなかったりね。私にとってさとなおオープンラボは、「コンテンツを届けたい人に届けるための考え方」を訓練する場でした。

田島:コヤマさんの場合は、キャリアの最初の頃だったこともあって、アポ取りの仕方とか、そういう具体的なことを教わったんですよね?

コヤマ:僕らの頃は紙しかない時代で、雑誌ごとにルールや進行方法がまったく違ったんですよ。たとえば、「先割り」「後割り」っていう、デザインを先に決めてあとで文字を入れるパターンと、文字を全部提出してからデザインが決まるパターンが編集部によって違ったり。カメラマンさんへの発注の仕方も雑誌ごとに違ったり。この雑誌はこのカメラマンさんに頼んでいいけど、この雑誌ではダメとか。そういう細かい実務上のことが、教わったことのメインだと思います。

あとは、「ライターなんていうのは、食えないか、忙しすぎて休むヒマがないか、どっちかだ。ちょうどいい真ん中くらいのやつなんて誰もいない」とか、格言的なこともいろいろ聞かされましたよ(笑)。そういう抽象的な教えが、わりと今も自分の中に残っているかもしれません。

田島:名久井さんはどうですか?

名久井:最近自分のライティングのメインジャンルとしているのが、カレーとサッカーなんですけど。メンターのうちの1人は、カレージャンルの師匠でもあるんです。で、カレー店の取材に同行させていただくと、すごく勉強になりますね。

本来、カレーの作り方って、飲食店の人ならあまり教えたくないはずなんですよ。でも、こちらにちゃんとカレーの知識があって、うまい聞き方をすれば、たとえお店の人が秘密にしていることでも教えてくれるんです。それを原稿にそのまま書くかどうかはまた別の問題ですけど。いい質問をするには知識が必要だと学びましたね。

田島:専門ジャンルがあるライターさんの方が、師匠から具体的なコツを学びやすいのかもしれないですね。

名久井:あとは、メンターがいると、自分のキャリアプランを相談できるのがいいと思っています。私は、今の自分が若いから仕事をもらえているという自覚があるので。今後、編集者さんたちが年下になっていったら、果たして年上の自分にライティングを依頼してくるだろうか、と。

今後自分はどんなふうに生きていけばいいのかなと考えたときに、師匠・メンターの生き方って、すごく参考になります。ライターをベースにカレーの知識を深めていけば、講師業ができるかもしれないとか、ライター編集業界の人が集まる飲食店を経営できるかもしれないとか。

田島:具体的なことを教わっているというよりは、これから自分がどう生きていこうかのヒントをもらっている、と。

宮脇:私の知り合いにもいるのですが、確かに編集者が経営する飲食店って、すごく「編集されている」と感じます。コンセプトがあるというか。これまでのライターや編集の考え方を、新しい場所で応用する仕事のやり方もいいですよね。

●師弟制度ってあり? なし?

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田島:まとめの質問です。自分に師匠やメンターがいてよかったなと思いますか? コヤマさんからどうぞ。

コヤマ:僕が駆け出しの時代、20年前はあってよかったと思います。あの頃、業界内にいさせてもらわなければ学べない知識がいっぱいあったので。でも、今はインターネットで調べればわかることだってあるし、昭和的な師弟制度をやる必要はないんじゃないかな。

今、ひとつの紙の雑誌のやり方を必死に学んでも、「はい来月休刊です」となっちゃう時代ですから。そこでしか通用しないルールを学ぶよりは、自分の能力を高める方向に行った方がいいんじゃないかなぁ。

僕は、師匠という“上”の存在をつくるより、“斜め上”の関係をおすすめします。他ジャンルの先輩ですね。そういう方に出会ったら、積極的に「飲みに行きましょう!」とお誘いしています。

ライターに限らず、飲食店関係者や大学教授、歌手など、いろいろな人と会うようにしていますね。出版業界の内輪で固まらないように意識して、業界内外を問わず、人間的に尊敬できる人や刺激を受ける人と一緒にいるようにしています。狭い業界の中で自分の立場を守るような人間にはなりたくないので。

田島:名久井さんどうですか?

名久井:駆け出しの頃は「とにかくライターとして生活していけるようになりたい」というだけで突っ走れるんですが、いざ食えるようになると、「これからどうするんだろう」と考え始める。そのときに、人生の先輩、メンターという存在がいると、自分の進むべき方向性が見えてくる。すごく心強いですよ。

田島:確かに、初めの頃はメンターというよりか、仕事をふってくれる編集者とか発注者側の人脈を求めますよね。でも、軌道に乗ってきたときに、ライターとしての悩みを誰に話すのか、というふうになる。

名久井:あと、今メリットの話をしたんですけど、デメリットの話も一応しておきます。ジャンルによっては派閥があることもあるので、もしかしたら、自分の師匠やメンターが誰なのかによって、得る仕事も失う仕事もあるかもしれないです。

田島:派閥があるジャンルもあるんですね……。驚きです。家電は派閥ありますか?

コヤマ:家電は派閥ないです! どこの編集部卒のフリーランスとか、そういう“色”みたいなものはありますけど。

田島:宮脇さん、どうですか?

宮脇:僕は、駆け出しのライターにこそ、いろいろ教えてくれる存在が必要だと思いますよ。やっていいこと・悪いことって、教わらないとわからなかったりするんですよ。「今はネットで調べればわかる」というのも、頷ける点はあるんですが、まず「これってどうなのかな?」と思わないと、調べるところまでいかないですから。

田島:使っちゃいけない言葉とか、撮っちゃいけないものとか。商用利用で東京タワーを勝手に写真に撮っちゃいけないとかですね。

宮脇:本人はまったく悪意なくやるから、まわりの誰かが「それNGなんだよ」って、世に出る前にストップかけないといけないんですよ。

田島:勝手に撮影して怒られるんじゃなくて、使用料の請求書が送られてくる場合もありますからね。

宮脇:なので、駆け出しのライターさんには具体的なことを教えてくれる師匠的な存在が必要で、ある程度活躍しているライターさんには人間的に尊敬できるメンター的な存在が必要なんだと思います。

●Q&Aタイム

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Q:師匠やメンターを見限るときってどんなタイミングですか?

コヤマ:師弟だったら、恋愛と同じだと思いますよ。嫌いになったらもう終わり。ついていけないと思ったら終了です。メンターだったら、一対一の関係じゃないと思うので、合わないな~と思ったらフェードアウトでいいと思います。

名久井:以前、メンターに見定めた人がいたんですが、その人に何度か名前を間違えられたことがあって(笑)。それから気持ちが冷めて、会わないようになったことはありましたね……。

宮脇:名久井さん、わりと心が狭いね(笑)。

Q:Web記事のPV数で師匠を超えてしまったらどうすればいいですか?

田島:うーん、これ、指標をどこに置いているかによりますよね。お弟子さんの方がPV至上主義で、「もう師匠のことはPVで超えるようになってしまったから、ここで学ぶ必要はない。他へ行こう」って思ったらそれで終了でしょうしねえ。宮脇さん、どうですか?

宮脇:僕のことを「師匠」と呼んでくれている人は何人かいますが、すでにPVは超えられていると思います。PVか何かで「師匠を超えた!」と思ったら、別にそれは言葉にしなくてもよくて、自分の中で思っておけばいいんじゃないでしょうか(笑)。

田島:弟子側がPVという一視点からしかコンテンツを捉えられていないのであれば、PV以外の視点をくれる師匠の意見も聞いた方がいいんじゃないかなとは思いますけどね。

宮脇:弟子が頑張っているのを見たら、自分も「もっと頑張らないと!」と思うから、切磋琢磨していけたらいいですよね。師匠も、弟子がいるからこそさらに成長できると思うので。

(田島里奈/ノオト)

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http://provinces-writer.peatix.com